Category Archives: 気象

世界の天気予報はどこが正確?

日本国内の天気予報だと気象庁とウェザーニューズ社の天気予報を見るという人が多いと思います。でも、海外の天気予報はどこのがいいのだろうか?実は、Time-j.net の場合、現在の天気と World Weather Online の天気予報とを一緒に表示させているのですが、現在の天気と予報との不一致が結構あるので、World Weather Online の天気予報はあまり精度がよくないのではということで調べてみました。

Google で検索すると、アメリカでは天気予報の正確さ評価している Web ページがありました。ForecastAdvisor です。検索すると下の図のように都市毎に先月と昨年の正確性を表示してくれます。
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いくつかの都市を調べて見ると、Weather Channel の精度が一番高いようでした。そして、World Weather Online の成績はかなり悪いようでした。World Weather Online の天気予報は早めに変更するようにします。

それから、日本では気象庁にあたる National Weather Service の天気予報の精度が Weather Channel のよりも悪いというのは意外でした。もう少し調べてみると、ワシントンポストに「To be the best in weather forecasting: Why Europe is beating the U.S.」という記事があるのを見つけました。National Weather Service の数値予報システムより、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の数値予報システムの方が優秀だというのです。これでこの順位が納得できました。

イギリス気象庁の Web が凄い

ロンドンオリンピックがもうすぐ始まるので、イギリス気象庁の Web サイトをみていて凄いことに気がつきました。Web ページそのものも、日本の気象庁のものが日頃見慣れているので新鮮に感じます。しかし、本当に凄いのは、Met Office DataPoint のサービスです。天気予報と観測結果を API で公開していてライセンスは Open Government Licence となっています。商用に使えるかどうかの質問に対しては、条件はあるけど商用の Web サイトでの利用を積極的に奨励していると回答しています。

Yes, we actively encourage the use of the DataPoint web services on commercial websites, subject to the conditions set out in the Detailed terms and conditions.

ロンドンの天気はころころ変わるそうですが、そのためかメインの予報が3時間毎の時系列予報になっています。確かに日本のように明日の天気にしてしまうと、晴れ時々曇り一時雨ばかりになって訳がわからなくなりそうです。やっぱり天気予報にも土地柄はでるのものです。

日本の天気予報APIは名前のとおり天気予報だけだけど、天気予報と週間天気予報で初期費用10万円、毎月の利用料が3万円するので、小さな企業が手軽に使えるようなものではありません。イギリス気象庁の場合は、無料(1日5000リクエスト以内、1分100リクエスト以内の場合)で提供されているので、個人でも手軽に利用することができます。世界時計のロンドンの時差と現在時刻のページに天気予報を追加してみました。また、ツイッターに、「ロンドンの天気予報bot」を作ってみました。

天気APIを無料で公開しているのは、イギリスだけではありません。アメリカ、オーストラリア、ノルウェーでも 公開しています。カナダでは、RSSで最新の気象と天気予報をRSSで公開しています。これらのデータを世界時計のページで使うことについて著作権等の問題はないようなの今後天気予報を追加していく予定にしています。

気温と雨量の統計のページを冬バージョンに更新しました

今年の秋は暖かい日が多く、昨日までの東京の最低気温は11.2℃とまだまだ高いのですが、今週はやっと気温が低くなるようです。そこで、気温と雨量の統計のページを冬バージョンに変更して、最低気温を中心に表示するようにしました。

これからしばらく時間をかけて、世界の都市の雨温図を作ろうと思っています。

2010年と2011年の夏を比較してみました

猛暑日を地点別に始めて集計したのが、昨年の8月22日でした。昨年は猛暑になっていました。そこで今年はどれぐらい猛暑だったか昨年と比較してみました。昨年の8月21日までの猛暑日と平均気温30度以上で上位50カ所の今年の8月21日までの記録を調べてみました。

なんと関東にある地点は、猛暑日の日数も平均気温30度以上の日数も昨年より増加しています。恐らく梅雨明けが早く、6月下旬と7月上旬が猛暑になったためだと思います。 関東を除くと昨年よりは日数が減少しているといっていいでしょう。

※2010年の6月1日から8月21日までの上位50地点の、今年の同時期での日数の状況

最高気温が35度以上の日数
順位 地点 2011 2010
1 群馬県館林 28 22
1 兵庫県豊岡 20 22
3 埼玉県熊谷 26 21
3 大分県日田 10 21
5 福岡県久留米 11 20
6 茨城県古河 24 19
6 東京都練馬 24 19
6 岐阜県多治見 22 19
6 京都府京都 16 19
6 大阪府枚方 17 19
6 福岡県朝倉 9 19
6 大分県中津 2 19
13 埼玉県久喜 19 18
13 広島県府中 7 18
15 埼玉県鳩山 21 17
15 埼玉県越谷 20 17
15 山梨県甲府 26 17
15 山梨県勝沼 23 17
15 愛知県東海 18 17
15 京都府舞鶴 18 17
15 京都府福知山 12 17
15 京都府園部 13 17
23 群馬県伊勢崎 26 16
23 埼玉県さいたま 18 16
23 大阪府堺 10 16
23 岡山県高梁 9 16
23 広島県福山 6 16
28 福島県福島 14 15
28 東京都八王子 11 15
28 愛知県愛西 13 15
28 岐阜県岐阜 15 15
28 京都府京田辺 20 15
28 大阪府大阪 7 15
28 兵庫県福崎 12 15
28 岡山県岡山 11 15
28 香川県滝宮 5 15
28 大分県犬飼 4 15
28 佐賀県佐賀 7 15
39 岐阜県揖斐川 16 14
39 富山県秋ヶ島 5 14
39 滋賀県東近江 15 14
39 大阪府豊中 9 14
39 大阪府八尾 13 14
39 広島県大竹 2 14
39 鳥取県米子 8 14
39 鳥取県鳥取 13 14
39 愛媛県新居浜 4 14
48 茨城県大子 22 13
48 長野県南信濃 10 13
48 愛知県名古屋 13 13
48 愛知県豊田 13 13
48 岐阜県美濃 15 13
48 岐阜県美濃加茂 18 13
48 岐阜県大垣 12 13
48 三重県桑名 6 13
48 三重県上野 13 13
48 富山県富山 4 13
48 滋賀県大津 10 13
48 兵庫県柏原 9 13
48 兵庫県西脇 7 13
48 岡山県福渡 5 13
48 岡山県和気 3 13
48 島根県津和野 4 13
48 大分県玖珠 7 13
平均気温30度以上の日数
順位 地点 2011 2010
1 沖縄県石垣島 19 34
2 岡山県岡山 12 22
2 香川県高松 8 22
4 大阪府大阪 14 20
4 沖縄県志多阿原 3 20
6 大阪府枚方 11 19
7 京都府京都 15 18
7 大阪府八尾 17 18
7 福岡県福岡 11 18
10 大阪府堺 14 17
10 愛媛県新居浜 6 17
12 沖縄県仲筋 3 16
13 東京都練馬 20 15
13 大阪府豊中 11 15
13 沖縄県真栄里 1 15
16 岐阜県大垣 9 14
16 岐阜県岐阜 12 14
16 広島県広島 2 14
16 愛媛県松山 1 14
20 埼玉県さいたま 7 13
20 愛知県名古屋 12 13
20 愛知県東海 11 13
20 三重県桑名 7 13
20 広島県大竹 1 13
20 香川県多度津 3 13
20 福岡県久留米 5 13
27 群馬県館林 18 12
27 埼玉県越谷 9 12
27 三重県津 8 12
27 広島県福山 1 12
27 福岡県前原 9 12
32 群馬県伊勢崎 13 11
32 埼玉県熊谷 17 11
32 東京都東京 11 11
32 愛知県愛西 8 11
32 岐阜県美濃加茂 4 11
32 兵庫県神戸 5 11
32 岡山県玉野 6 11
32 島根県益田 3 11
32 大分県中津 1 11
32 沖縄県西表島 1 11
32 沖縄県波照間 3 11
43 群馬県前橋 11 10
43 岐阜県揖斐川 8 10
43 富山県富山 2 10
43 福井県越廼 3 10
43 和歌山県和歌山 3 10
43 岡山県笠岡 2 10
43 広島県府中 0 10
43 鳥取県米子 3 10
43 鳥取県鳥取 6 10

はてなブックマークボタンをつけてみました

気温と雨量の統計のページの一部に、はてなブックマークボタンをつけてみました。はてなのブックマークが増加したらいいなという気持ちでつけました。もし、ブックマーク数が増えるようだったら、世界時計 – 世界の時間と時差の方にもつけてみようと思っています。はてなブックマークボタンをつけたついでに Google +1 ボタンもつけました。こちらは、追加するのが簡単だったのでつけたのですが、今のところ期待はあまりしていません。

はてなブックマークボタンをつける作業にあわせて、IE を使用している場合、雨温図を表示しようとすると「このページのスクリプトが、Internet Explorer の実行速度を遅くしています。スクリプトを実行し続けると、コンピューターが反応しなくなる可能性があります。スクリプトを中断しますか?」というエラーメッセージが出る、また、IE のバージョンによってはスクリプトがうまく動作せずに比較のグラフが表示されないという不具合がありましたが、それを解消しました。今後は、世界の主要都市の雨温図を作ろうと思っています。

猛暑日等の日別の地点数の一覧を表示するページを作成しました

今年の夏は、例年より梅雨明けが早く、その後猛暑が続いています。今年の状況を猛暑だった昨年と比較できるように、猛暑日、真夏日、平均気温30度以上、最低気温25度以上の「日別の地点数の一覧」を表示するページを作成しました。

結果を見てみると、6月20日以降は、明らかに今年の夏が猛暑日等となった地点数が多く、猛暑だった昨年よりも暑さが厳しいということが一目でわかります。7月の平均気温30度以上の地点数だけは、昨年度より減少しています。そこで、昨年の平均気温30度以上になった地点を調べると、ほとんどが沖縄県の地点でした。沖縄県だけは、昨年よりも気温が低いようです。

今後、猛暑日等の連続日数のランキングを、「日別の地点数の一覧」のページに追加する予定にしています。他にも要望がありましたら、気軽にコメントをお願いします。

2011年夏の最高気温ランキングのページを作成

2011年夏の最高気温ランキングのページを作成しました。時期的には少し早いのですが、気温が30度以上の真夏日になるところも出てきているので公開することにしました。この機会に、サブドメイン http://weather.time-j.net にして「気温と雨量の統計」として独立させることにしました。今後、海外の気象の統計データが、米国気候データセンター(National Climatic Data Center:NCDC)の NNDC Climate Data Online から取得できるようなので、海外の気象情報も提供ていく予定にしています。

気象庁では、平年値を5月18日から更新する予定にになっています。現時点では統計期間が1971~2000年だったのを、新平年値では統計期間が1981~2010年となります。新平年値では現在の平年値と比べ、気温が高くなっています。このホームページでもできるだけ早く平年値を更新しようと思っています。

METAR と TAF へのリンクについて

ヨーロッパの北部では、依然として厳しい寒波が続いています。そのため、交通機関に影響がでており、パリのシャルル・ドゴール空港でも23日も大雪のため欠航を余儀なくされる航空便が出ているようです。そのためか、METAR と TAF で世界の天気情報へのアクセスが増加しています。METAR と TAF は航空機用のための情報なので、少しわかりにくい点はありますが、短期間の予報の正確さという点では普通の天気予報より精度が高いように思います。そういうことなので、世界時計の主要な都市では、METAR と TAF を表示するページへのリンクをつけてみました。

冬の最低気温ランキングのページを作成しました

今週はようやく冬らしい寒さになりました。そこで、2010-2011年冬の最低気温ランキングを公開することにしました。2010年猛暑ランキングに続き活用していただければと思っています。

ところで、気象庁のホームページを見ていると、平成22年12月16日付けで 気候サービスのための世界的枠組みに関するハイレベルタスクフォース ~ 第5回会合(最終会合)について ~という報道資料が公開されていることに気がつきました。このタスクフォースは、「第3回世界気候会議(WCC-3)」で、気候サービスの提供者と利用者間の連携強化を通じて、利用者が意思決定に活用しやすい気候情報の提供を推進する「気候サービスのための世界的枠組み」を構築することが決定されたことにより設置されたもので、日本からは宇宙航空研究開発機構の向井千秋さんが参加しています。(WMOのタスクフォースのページ

第5回の会合では、最終報告書についての概ねの合意が得られたということで、報告書構成については、「報告書は3つの部で構成。第1部は提供される気候サービスの現状、第2部は利用者が求める気候サービスと現実とのギャップを提示。これらを受けて、第3部においてそのギャップを埋めるための「枠組み」のあり方を提示。」となっているそうです。

この記事を読んでいると、日本での気象データの提供のことを思い浮かべてしまいました。実はこのページについても、この程度のことで気象庁から目くじらを立てられることはないと思っているのですが、やはり気象データの取得にグレーな部分が残っているというのは実感していることろです。詳しくは、「effyの日記」の気象情報の著作権を見ていただきたいのですが、気象データを公式に入手しようとすると非常に高い費用が必要になります。一方で、気象庁のホームページからダウンロードしてデータを作成することはそれほど難しいことではありませんが、著作権の問題が出てきてしまいます。私のこのウェブページに関しての著作権についての見解は、観測データにはそもそも著作権というのはおかしいし、著作権があったとしても、ごく一部のデータを「引用」して公開しているだけなので問題はないと思っています。また、気象データの収集では、「自動巡回ソフト等による、定期的、自動的な気象データの収集等は、サーバーに負荷がかかる等の理由から、原則としてご遠慮いただいております。」となっているので、利用者の少ない早朝に収集してサーバーに負荷をかけないよう配慮をしているところです。

アメリカの場合は、気象データを米国海洋大気庁(NOAA)の下部組織である米国気候データセンター(National Climatic Data Center:NCDC)がNNDC Climate Data Onlineで提供しています。データにつては、有料のものもありますが、このページで利用しているデイリーのデータについては無料で入手できます。また、利用については、WMO Resolution 40(WMO決議40)に基づいて行われており、商用の利用についてはアメリカ国内で、非商用であれば世界で自由な利用を認めており、再配布も可能となっています。

一方、日本の場合は、気象統計情報のページは非常に良くできていて、その範囲で利用している限りにおいては便利なのですが、自分で資料を作成しようとするとデータによる提供がされていないのでかなり手間がかかるようになるし、このページのようにデータを公開しようとするとグレーな領域になってしまいます。このあたりは、アメリカとの国民性の違いを大いに感じてしまいます。気象条件によって利用が変動する商品の販売予測等気象データを有効に活用することができる事例でコスト面等の理由により活用できていないケースはまだまだ多いと思うので、WMOの報告書がまとまった機会に、日本でも無償で自由な利用を認める気象データの提供を実施する方向になって欲しいと思っています。

2010年猛暑ランキングのページについて

2010年日本猛暑ランキングのページについては、多数の方からアクセスをいただきありがとうございました。9月末で更新は終了し、猛暑の記録として残しておくことにします。気象庁の気象統計情報のページは、便利でよく使っていますが、観測地点間の比較に手間がかかるので、今後、猛暑、冷夏、寒冬、暖冬等があればホームページを公開したいと思っています。その時には、連続記録も掲載していこうと思っています。

また、京都府京田辺市で9月5日に最高気温39・9度が記録されましたが、9月30日に気象庁はつる草の影響によるものだということで京田辺の8月25日から9月6日の気温の記録が統計から削除されました(気象庁 アメダス観測環境の緊急点検結果について)。ランキングのページでもこの件を反映させました。