1884年10月13日の国際子午線会議において、グリニッジ天文台を基点とするグリニッジ子午線が本初子午線に採用されてから標準時(タイムゾーン)が整備されてきました。それまでは太陽時をもとにした地方時が使われていましたが、鉄道網が整備されると国際列車の運行の際に全世界的に標準的な時刻が必要とされはじめたことによるものです。日本では、1886年に明石市がある東経135度を日本標準時子午線にすることに決定しました。そういうことで、日本時間はグリニッジ標準時よりも9時間早い時間を採用することになり、現在までその時間を使い続けています。なお、過去には日本時間より1時間遅い日本西部標準時が、台湾を併合した1896年1月から1937年9月まで存在し、台湾の他に沖縄県の八重山地方と宮古地方が西部時間を採用していました。(参考ページ

標準時の決定は、サマータイムを実施するかどうかを含めて、極めて政治的な問題であるとともに、一方では生活に密着した事であるため、政治的に決定しても民衆からの不満でとりやめになる事もよく生じます。中国の新疆ウィグル自治区の ように政治の方が強いと、地方時から2時間以上もずれた標準時を使っている地域がありますが、実際の生活の時間も標準時に合わせているのかというと、そうでもないようです。朝の暗い時間に通勤・通学をするのは、やはり無茶なことだと思います。同一国内では、1つの標準時にするのが効率面から考えるとベターなのですが、地方時とのずれが1時間を超えるようになると生活に支障が出てくるようになるので国土の広い国では統一は難しいようです。

世界の時間(タイムゾーン)の一覧

世界の時間帯(タイムゾーン)を一覧にしてみました。全世界の時差は標準時間で計算して以下のとおり38種類あります。Windows のタイムゾーンでは、このうちUTC+8:45、UTC+10:30、UTC+12:45、UTC+14 の4つの時間帯が登録されていないので34種類です。確かにこの4つのタイムゾーンに住んでいる人はごく少数なので省略されていると思います。

世界で一番早く日付が変わる場所は、2011年12月29日の深夜にサモアとトケラウが日付変更線を西側に移動させたことにより変更になりました。それ以前では世界で一番早く日付が変わる場所はUTC+14 のタイムゾーンあるキリバスのライン諸島でした。2011年12月31日以降は、UTC+14のタイムゾーンにトケラウが追加されました。また、サモアは、UTC+13のタイムゾーンへ移行しましたが、サマータイムを導入してるのでサマータイム期間中は世界で一番早く日付が変わる場所になりました。そういうことで、2012年に世界で一番早く新年を迎える国・地域は、キリバスのライン諸島、トケラウ、サモアということになります。

日付が変わるのが次に早いのは、UTC+13のタイムゾーンあるトンガとキリバスのフェニック諸島ですが、サマータイムを考慮すると、UTC+12:45 のタイムゾーンにあるニュージーランドのチャタム島がサマータイムを導入してるためサマータイムの期間だけは早くなります。サマータイム期間中は、ニュージーランドとフィジーもUTC+13のタイムゾーンになるのでトンガ、キリバスのフェニック諸島と同じになります。

世界で一番遅く日付が変わる場所は、 UTC-12 のタイムゾーンあるベーカー島、ハウランド島ですが無人島なので、人が住んでいる場所としては、UTC-11 のタイムゾーンあるアメリカ領サモア、ニウエです。サモアは、UTC+13のタイムゾーンに移行したので、アメリカ領サモアとの時差が24時間になりました。サモアとアメリカ領サモアの距離は約120Kmで航空便もあるようなので、年に2回初日の出を見たり誕生日を祝ったりすることも容易にできてしまいます。

  • UTC-12 ベーカー島、ハウランド島
  • UTC-11 サモア(2011/12/29まで)、アメリカ領サモア、ニウエ
  • UTC-10 ハワイ、アリューシャン列島西部
  • UTC-9 アラスカ
  • UTC-8 アメリカ・カナダ・メキシコ(太平洋時間)
  • UTC-7 アメリカ・カナダ・メキシコ(山岳部時間)
  • UTC-6 アメリカ・カナダ・メキシコ(中部時間)
  • UTC-5 アメリカ・カナダ(東部時間)、キューバ、ペルー
  • UTC-4:30 ベネズエラ
  • UTC-4 カナダ(大西洋時間)、小アンティル諸島の大部分、ブラジル(アマゾン時間)、チリ
  • UTC-3:30 カナダ(ニューファンドランド)
  • UTC-3 ブラジル(ブラジル時間)、アルゼンチン、グリーンランド
  • UTC-2 ブラジル(フェルナンド・デ・ノローニャ島)
  • UTC-1 アゾレス諸島、カーボベルデ
  • UTC イギリス、アイルランド、ポルトガル、アイスランド、アフリカ西部のモロッコ、ガーナ等
  • UTC+1 中央ヨーロッパ時間(フランス、ドイツ等)、西アフリカ時間(ナイジェリア、コンゴ等)
  • UTC+2 東ヨーロッパ時間(フィンランド、ギリシャ等)、中央アフリカ時間、南アフリカ
  • UTC+3 ロシア(カリーニングラード)、ウクライナ、ベラルーシ、サウジアラビア、東アフリカ時間
  • UTC+3:30 イラン
  • UTC+4 ロシア(モスクワ)、アゼルバイジャン、グルジア、アラブ首長国連邦、モーリシャス
  • UTC+4:30 アフガニスタン
  • UTC+5 パキスタン
  • UTC+5:30 インド
  • UTC+5:45 ネパール
  • UTC+6 ロシア(エカテリンブルグ)、カザフスタン、バングラディシュ
  • UTC+6:30 ミャンマー、ココス諸島
  • UTC+7 ロシア(オムスク)、モンゴル、タイ、ベトナム、ジャカルタ
  • UTC+8 ロシア(クラスノヤルスク)、中国、モンゴル、マレーシア、オーストラリア(西オーストラリア州)
  • UTC+8:45 オーストラリア(ユークラ)
  • UTC+9 ロシア(イルクーツク)、韓国、日本、パラオ
  • UTC+9:30 オーストラリア(ノーザンテリトリー、南オーストラリア州)
  • UTC+10 ロシア(ヤクーツク)、グアム、オーストラリア東部時間
  • UTC+10:30 オーストラリア(ロード・ハウ島)
  • UTC+11 ロシア(ウラジオストク)、ソロモン諸島、ニューカレドニア
  • UTC+12 ロシア(マガダン)、ニュージーランド、フィジー、キリバス(ギルバート諸島)
  • UTC+12:45 ニュージーランド(チャタム島)
  • UTC+13 トンガ、キリバス(フェニックス諸島)、サモア(2011/12/31以降)
  • UTC+14 キリバス(ライン諸島)、トケラウ(2011/12/31以降)