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2010 国勢調査速報値を将来推計人口と比較してみました

2010年国勢調査速報値を、国立社会保障・人口問題研究所が作成している将来推計人口と比較してみました。将来推計人口は、今までは下方修正だらけで全く当たらないといわれてきました。でも今回は、出生中位(死亡中位)で、2010年の推計値が127,176千人に対して、実績値である2010年国勢調査の速報値が128,056千人で比較すると実績値が約880千人多くなっています。下方修正を続けてきた将来推計人口ですが、次回の推計では下方修正をしなくてすみそうです。

推計より実績が多くなった理由としては、出生数が推計よりも増加したというのが一番大きい原因です。将来推計人口での2005~2010年の出生中位での出生数は、4,994千人に対して、人口動態統計の確定及び推計値では、約5,479千人で、将来推計よりも485千人上回っています。

市区町村別に、国勢調査速報値と将来推計人口の2010年の人口を比較したページを作成てみました。カラースケールも表示しているので、どの市区町村が増加しているのか減少しているのかがよくわかります。市町村別に見ると、東京を中心とした一部の都市だけがカラースケールが緑色になっており、一部の都市への集中が加速していることがよくわかります。

次回の推計では下方修正をしなくてすみそうと書きましたが、それはあくまで全国の話であって、下方修正が必要な地域は多くあります。県単位でいっても、将来推計人口よりも、鳥取県 -1.2%、山梨県 –1.0%、高知県・青森県 -0.9%、岩手県・山形県 –0.8% と減少している県もあります。これらの県では、県庁所在地であっても人口が減少しており、まさにカラースケールが赤色ばかりになっています。原因としては若者の転出が増加したと考えられ、2005~2010年は地方の厳しさが一段と進んだ時期だといえると思います。

2010 国勢調査速報値を人口動態統計でチェック

2010国勢調査の速報が25日に公表されました。総人口は約1億2806万人で、前回2005年調査から約28万8千人(0.2%)の増加でした。今回の国勢調査では、前回調査より人口が減少すると予想されていましたが、結果としては増加しており意外に思ったので、人口動態統計を使ってチェックしてみました。

1. 計算方法について

国勢調査の場合は、常住する外国人も含んだ人口なので、人口動態統計から以下のような計算で概ねの人口増加を計算できると思われます。

人口増加 = 自然増加 + 日本人の社会増加 + 外国人の社会増加

・自然増加

日本に住む日本人の自然増加 + 日本に住む外国人の自然増加

・日本人の社会増加

(帰化+国籍取得)-(国籍離脱+国籍喪失)-海外在留邦人の増加+海外在留邦人の自然増加

・外国人の社会増加

外国人登録者数の増加-日本に住む外国人の自然増加

2. 人口動態統計による計算結果について

実際に人口動態統計を使って計算してみると、下の表のように約7万6千人の減少で、調査結果そのものは納得できる数字のようです。なお、2000~2005年については、約80万5千人の増加で、国勢調査による増加数84万2千人とほぼ一致しています。

2005~2010年の人口動態での計算と国勢調査の結果では約36万4千人の差がありますが、その差の原因として、今回の国勢調査から調査票の提出方法が変わり精度が向上したためだという話があります。私としては、精度が向上したといことに大きな疑問を持っています。2005年の調査でも、調査を拒否したとしても人数にはカウントされていたはずです。それより可能性が高いのが、単身赴任者、長期出張者、下宿学生、施設入所者、病院入院者、セカンドハウス所有者(例えば、忙しいときのために勤務先の近くに部屋を借りているような場合)のような場合に、両方の場所で調査される可能性があるという点です。2010年の調査では調査員による確認がなくなったことから、誤って書いていてもそのままになってしまう可能性は高くなっています。そう考えれば、二重カウントをチェックできなくなった精度低下による人口増加だということも考えられます。

単位:千人

区分

2000~2005

2005~2010

・自然増加

570

-222

    日本に住む日本人の自然増加

541

-256

    日本に住む外国人の自然増加

29

34

・日本人の社会増加

-61

6

    帰化等 – 国籍離脱等

82

74

    海外在留邦人の増加

199

136

    海外在留邦人の自然増加

56

68

・外国人の社会増加

296

140

    外国人登録者数の増加

325

174

    日本に住む外国人の自然増加

29

34

805

-76

※計算については、未公表部分については適当な推測値を使用し、資料のほとんどが年ベースの資料で2ヶ月の差があるが無視している。

 

3. 計算に使用した資料

日本における日本人の自然増加 (厚生労働省 平成22年人口動態統計の年間推計

年次

出生数

死亡数

自然増加

2000

1,190,547

961,653

228,894

2001

1,170,662

970,331

200,331

2002

1,153 855

982,379

171,476

2003

1,123,610

1,014,951

108,659

2004

1,110,721

1,028,602

82,119

2005

1 062,530

1,083,796

- 21,266

2006

1,092,674

1,084,450

8,224

2007

1,089,818

1,108,334

- 18,516

2008

1,091,156

1,142,407

- 51,251

2009

1,070,035

1,141,865

- 71,830

2010

1,071,000

1,194,000

- 123,000

日本における外国人の自然増加 (厚生労働省 平成xx年人口動態統計 (確定数)の概況別表

年次

出生数

死亡数

自然増

2000

12,214

5,542

6,672

2001

11,837

5,677

6,160

2002

11,611

5,707

5,904

2003

11,157

5,772

5,385

2004

11,623

5,751

5,872

2005

11,385

6,047

5,338

2006

12,188

5,969

6,219

2007

13,429

6,138

7,291

2008

14,076

6,246

7,830

2009

12,349

6,192

6,157

2010

未公表

未公表

未公表

外国における日本人の自然増加 (厚生労働省 人口動態統計 (確定数)の概況別表) 

年次

出生数

死亡数

自然増

2000

11,492

1,414

10,078

2001

11,826

1,436

10,390

2002

12,229

1,463

10,766

2003

12,399

1,373

11,026

2004

13,145

1,550

11,595

2005

13,647

1,594

12,053

2006

14,745

1,501

13,244

2007

14,936

1,568

13,368

2008

15,563

1,596

13,967

2009

15,341

1,493

13,848

2010

未公表

未公表

未公表

帰化許可者数等の推移 (法務省 帰化許可申請者数等の推移

年次

帰化

国籍取得

国籍離脱

国籍喪失

2000

15,812

2001

15,291

2002

14,339

2003

17,633

2004

16,336

2005

15,251

1,471

175

567

2006

14,108

1,411

151

506

2007

14,680

1,428

159

608

2008

13,218

1,386

179

619

2009

14,878

1,572

209

628

2010

未公表

未公表

未公表

未公表

外国人登録者数 (法務省 平成XX年末現在における外国人登録者統計について

年次

外国人登録者数

2000

1,686,444

2001

1,778,462

2002

1,851,758

2003

1,915,030

2004

1,973,747

2005

2,011,555

2006

2,084,919

2007

2,152,973

2008

2,217,426

2009

2,186,121

2010

未公表

海外在留邦人数 (外務省 平成21年の海外在留邦人数調査統計

年次

海外在留邦人数

2000

811,712

2001

837,744

2002

871,751

2003

911,062

2004

961,307

2005

1,010,701

2006

1,063,695

2007

1,085,671

2008

1,116,993

2009

1,131,807

2010

未公表

サマータイムの開始日について

まだまだ、寒さは厳しいですが、日差しは強くなってきました。そろそろ、北半球では、サマータイムが始まり、南半球では、サマータイムが終了する季節が近づいてきました。主な国のサマータイムと冬時間の開始日は以下のようになっています。詳しくは世界時計の該当のページをみてください。

・サマータイム開始日(トルコが1日延期になりました。3/21修正)

  • アメリカ、カナダ 3月13日(日)
  • ヨーロッパ・ロシア 3月27日(日)
  • トルコ 3月28日(月)
  • イスラエル 4月1日(金)
  • メキシコ 4月3日(日) (アメリカ国境沿いの一部の地域では3月13日(日))
  • エジプト 4月29日(金)

・冬時間開始日(チリが延期になりました。3/10修正 再延期になりました 4/2 修正)

  • ブラジル 2月20日(日)
  • チリ、ウルグアイ 3月13日(日)
  • オーストラリア、ニュージーランド、チリ 4月3日(日)
  • パラグアイ 4月10日(日)
  • チリ 5月8日(日)